ソフトバンクの藤井皓哉投手（２６）が１３日、福岡市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、４３５０万増の年俸５０００万円でサイン。球団史上最高となる８０９％のアップに「（桁の）数を数えた。想像を超えていた」と笑顔を見せた。（金額は推定）

　昨年１２月に育成契約を結んだ際の年俸は５５０万円。３月に結んだ支配下契約では６５０万円だった。６年間所属した広島を２０２０年限りで戦力外となり、四国ＩＬｐ高知で１年間プレー。「昨年１２月に誰ひとりとして僕がこうなるとは思っていなかっただろうし、僕もそうだった」。今季はセットアッパーも任されるなど、５５試合登板で防御率１・１２。シンデレラストーリーを体現した。

　来季は先発に挑戦。プロ入り後、本格的な先発経験は高知時代の１年だけだが「全力で１イニングいった結果、長いイニングを投げられるのがベスト」と前向き。また、６月に広島県出身の一般女性と結婚していたことも発表。２０年から交際をスタートしており「なんていったらいいのかな…頑張ります」と力を込めた。