日本ハムを自由契約になっていた金子千尋投手（３９）が２３日、札幌市内で会見し、現役引退を表明。来季から日本ハムの特命コーチに就任することも併せて発表した。

　「きょうみなさまにお伝えしたいことがあります。今シーズンをもちまして現役生活を引退することを決めました」と報告。引退を決断したのは「２、３日前」と明かし、生配信もされる中、時折言葉を詰まらせながら、周囲への感謝への言葉を並べた。

　会見を終えて引き揚げようとしたところへ、後輩の日本ハム・上沢直之投手と加藤貴之投手がサプライズで登場。上沢が「南アフリカ中央テレビの者です」とマスコミ関係者のていでマイクを握ると、「上沢投手と投手陣と私たちは交流がありまして、上沢選手は『金子選手と４年間という短い時間でしたが、出会えたことで野球選手としても一人の大人としてもすごく参考になった』と申しておりました。『ピッチャー陣の若い子たちもみな口をそろえてそう言っておった』ので」と、私生活でも仲の良かったという金子に感謝の言葉を伝えた。

　さらに上沢は、来季から特命コーチに就任する金子に「これから選手とコーチという立場になりますけど、その関係は変わらないように、いままで通りにしていただくことは？」と現役時代と変わらぬ付き合いをお願いしたが、金子は「今質問がありましたので、お答えします。しっかり線引きをしてビシビシいきたいと思います」と笑いながら答えていた。