日本ハムからオリックスにトレード移籍した石川亮捕手（２７）が２８日、大阪市此花区の球団施設で今年の練習納めを行い、阪神の人気に追いつき追い越す活躍を誓った。

　転居を済ませ「ご飯のおいしい店が多い」と関西ライフを満喫している模様。そんな中で驚いたのは、阪神ファンの熱心さだという。「やっぱり阪神ってすごいと思いました。オリックスはリーグ２連覇して日本一になったのに。（日本ハムから阪神にトレード移籍した）渡辺諒と２人でご飯を食べていたら、阪神ファンらしき人が走って来ましたもん。携帯電話を渡されて、（渡辺とファンの）写真を撮りました。僕も全然、撮りますよ～って感じで」と仰天エピソードを披露。「阪神の知名度はまだまだ強い。オリックスが優勝しても」と、知名度の差を痛感したという。

　自身も日本一になった直後のオリックス移籍。「いいタイミングだし、プレッシャーというわけではないが、チームがすごくのっている時に呼んでもらった。流れを崩したくないし、１つのピースになれれば」と、常勝集団となって人気アップに貢献するつもりだ。

　新天地では捕手に若月健矢、西武からＦＡ移籍した森友哉と同い年の３人がそろい、レギュラーを争う。「負けたくないし、それぞれ良さがあると思う。それが結果的に競争なんで」と気合を込めた。「僕は（ソフトバンク）甲斐さんや若月のような肩の強さはない。でも二塁送球は捕球からセカンドベース到達までの時間が勝負。捕ってから（送球までのタイミングが）遅く、球が速くても（トータルの二塁送球タイムが）１・９秒。捕ってから（送球まで）速ければ、球が強くなくても１・９秒で投げられる。そこのフットワーク練習。あと構え方とキャッチングも変えています」と、捕球から送球まで、ミットの位置を含めてスピードアップを図っている。