阪神・湯浅 世界が相手でも真っ向勝負 栗山監督「野球できて幸せという思いを感じる」

 3月に開催されるWBCで、栗山監督率いる侍ジャパンは3大会ぶり3度目の優勝を目指す。MLBからは大谷、ダルビッシュ、鈴木が参戦を表明しているが、国内組からも阪神の守護神候補・湯浅京己投手(23)ら豪華な顔ぶれを招集して、日本に歓喜を呼び起こす。

 幼い頃から夢見た舞台へ、虎の最強リリーバーが立つ。侍ジャパンのメンバーに内定した湯浅は「もし選ばれたら、メジャー組の選手とも一緒にできる。自分にとってはプラスでしかないので絶対に出たい」と闘志を燃やしていた。

 昨年11月の侍ジャパン強化試合で、初めて日の丸のユニホームに袖を通した。同6日の巨人戦(東京ド)、同10日の豪州戦(札幌ド)は共に無失点で抑え「強化試合に行って、さらにWBCに出たい気持ちが強くなりました」。侍戦士として戦った経験が、自信にもつながっている。

 昨季は初めて1軍に定着。59試合に登板して2勝3敗、防御率1.09。45ホールドポイントを記録し、NPB最年少タイの23歳で最優秀中継ぎのタイトルを獲得し、新人特別賞も受賞した。栗山監督は投球を高く評価するだけでなく「どういう状況でも野球ができて幸せという思いを見ていて感じる。そういう魂もジャパンに必要」と期待を寄せている。

 小学生の時に東京ドームでWBCを観戦していた少年が、幾多の試練を乗り越えて世界一を目指す侍の一員へ-。世界各国のスラッガーに真っ向勝負だ。

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