楽天・田中将 NPB史上2番目の大減俸 リーグVへ日米通算200勝「超えていかないと」
楽天・田中将大投手(34)が7日、契約更改交渉に臨み、球界最高年俸だった昨季の9億円から約半減となる、4億7500万円プラス出来高払いの単年契約でサインした。(金額は推定)
プロ野球史上でも、2番目の額となる大減俸。ただ、田中将は「契約が切れたこのタイミングで、また契約していただけたので大変ありがたい気持ち」と感謝を述べた。昨季途中に海外FA権を取得し、さまざまな選択肢はあったが、最後はチーム愛を貫いた。
苦しんだ2シーズンだった。一昨年に米大リーグから古巣に復帰。大きな期待がかかる中で、21年は4勝、昨季は9勝と思うように勝ち星が伸びず。「球団やファンの方々の期待を裏切ってしまった、ふがいない2年だった」と唇をかんだ。
「そこ(200勝)は大きく超えていかないとチームのタイトルには届かないと思う」。悔しい思いを胸に、今季はあと10勝に迫る日米通算200勝の大記録達成、そして10年ぶりのリーグ優勝と日本一を目指していく。
巻き返しへ、このオフは自身の投球を見つめ直す日々だ。「自分の感覚的にはガラッと変える感じ。この2年間と同じようなことをやってても、同じようにしかならないんで」。強い覚悟を示したイヌワシ軍団の背番号18。今年こそ、誰にも負けない輝きを放つ。