栗山監督 ヌートバー侍入りの意義を語る 口説き文句は「I LOVE YOU」【一問一答】

 侍ジャパン・栗山英樹監督が11日、オンラインで取材に応じ、WBC日本代表としてカージナルス・ヌートバー外野手(25)のメンバー入りを明言した。

 すでに大谷やダルビッシュら12人が先行発表されていたが、この日、あらためてヌートバーの内定を発表。ヌートバーは日系2世で母が日本人。昨季はメジャーで14本塁打を放った。

 栗山監督の主な一問一答は以下。

 「契約とか細かい作業は実はこれからなんですけど、シーズン中からいろんなアプローチ、シーズンが終わってから球団を含めてカージナルスと、ヌートバー選手とのいろんな話の中で、僕と本人とオンラインでしっかり話し込んで、ヌートバー選手の参加をお願いしました。本人も快く受けてくれるという形です」

 (続けて)「本人にも、そうやって参加してくれるのであれば、日本の野球界にとっても歴史の一つなんだ、第一歩なんだと、すごく大きな意味があるんですよ、ということもちゃんと伝えましたし、本人もすごく喜んでくれていた、ということなので」

 -ヌートバーへの口説き文句は?

 「I LOVE YOU……それは冗談ですけど、ヌートバー選手はお母さんが日本の方で、本当に素敵なお母さんだし、明るくて前向きなお母さんであるということも凄くヌートバー選手が成長するに当たって大きいんだなあというのも理解できるので、凄くその、家族の皆さんも喜んでくださってるのも、僕はうれしかったし、これは日本人がいいとかは別問題として、やっぱりそういうもののつながりを持っている人たちの中で日の丸を背負うことの意味というのは大きいんだな、と。こっちが想像したとおりだったので。ヌートバー選手も“喜んで受けます”という表現をしてくださったというのは凄くうれしかったなと思います」

 -コミュニケーションの面で日本語は?

 「お母さんの方は大丈夫ですけど、ヌートバー選手の方には“それまでにしっかり日本語を伝えておきます”とおっしゃってましたけど、僕が英語をしゃべれる努力をしていきます。(片言ぐらい?)いや、どっちかっていうと英語がベースな感じ」

 -彼が入ることで日本人選手にに与えるプラスの影響、期待は。

 「本当にジャパンでやることのプレーの誇りとか、意味とかを感じてもらえると思うし。より勝つために、ジャパンに入るのは大変な状態になっていくというのも選手のレベルを上げると思う。子どもたちが見ていて、野球をやる上でもちろん日本のプロ野球で大活躍して、アメリカの野球がもっと近くなるかもしれない。逆に言えば、アメリカでプレーしながらヌートバー選手のように日本に来たり。本当に野球としての幅が広がる。スポーツは国籍を超えるもののはずで、そういったものが結局、子供の時に一緒に遊んでいた人と戦争なんかする気なんて絶対に起こらないと僕は思っているので。もしかしたら穿った考えかもしれないですけど、野球でできることってそういうことがあるんじゃないかと思ったので。細かいことまで考えて、トータル的な発想として、可能性があって強いチームになるなら選ぶ可能性を探ろうと思ったというところです」

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