“イチ流グラブ”でプロの階段を駆け上がる。巨人のドラフト１位・浅野翔吾外野手（１８）＝高松商＝が１３日、育成を含む新人１２選手とともに川崎市のジャイアンツ球場で新人合同自主トレをスタートさせた。高校時代に直接指導を受けたイチロー氏モデルのグラブを新調し、第一歩を踏み出した。

　平日の午前中にもかかわらず、ファンはスタンドに詰めかけ、報道陣も約８０人が集結。大物新人が視線を一身に背負いながら始動した。キャッチボールで左手に装着していた外野用グラブは「イチローさんのモデル」。５１番のビブスを身にまとった浅野は「イチローさんと同じ背番号でプロの舞台でやる。初めてのプロでのグローブはイチローさんモデルでいこうと思った」とこだわりを明かした。

　同氏からは「常に全力で」と指導を受けた。この日はティー打撃で豪快なスイングを披露し、キャッチボールでは低弾道の球を相手のグラブに収めるなど、練習でも“イチ流”を実践。「普段の練習から全て全力でやっていきたい」。“師匠”からの教えも胸に刻んで鍛錬していく。