巨人 新人14選手がメンタルトレーニング研修受講 ドラ1浅野「メンタルの強さは大事」
巨人の新人14選手が14日、川崎市のジャイアンツ寮でメンタルトレーニング研修を受講した。スポーツメンタルトレーニング上級指導士の佐藤雅幸氏(専大)、立谷泰久氏(国立スポーツ科学センター)から緊張状態でも最大限の力を発揮する方法を教わった。
新人合同自主トレを終えたルーキーたちは疲れた体を奮い立たせ、約1時間の座学に講じた。ドラフト1位・浅野翔吾外野手(高松商)は「何万人もいる中でプレーする可能性が一軍に上がれば出てくると思う。メンタルの強さは大事になってくるかなと思う」と実感。最前列に座り、専門家の声に耳を傾けた。
特に印象に残ったのは、本来20センチの跳躍力のあるノミが一定期間、高さ10センチの箱に閉じ込められると、箱から出ても思い込みで10センチしか跳べなくなっているという例。浅野は「限界を作ってしまったら、そこにまでしかいかないので、制限をかけるのではなくて、どんどん上に行くように1つ1つをレベルアップして、頑張りたいと思いました」と気持ちを新たにした。
夏の甲子園などで大舞台は経験済み。極限状態では高校時代に直接指導を受けたイチロー氏から授かった思考法も助けになったという。「イチローさんに全力の中で形を作ると言われてから、僕以外のチームメートもしんどい時こそ全力でやって、そこで自信がついた。大舞台でチャンスでも不安がなく、自信を持ててきたので、その教えは本当に早く聞けて良かったなと思います」と改めて感謝していた。