昨オフに巨人から戦力外通告を受けた鈴木優氏（２５）が、１４日放送のＴＢＳ系「バース・デイ」に出演。現役引退を決断し、ＹｏｕＴｕｂｅｒへ転身するまでの様子が放送された。

　鈴木氏は都立雪谷から１４年度ドラフト９位でオリックス入り。２０年には１３試合に登板し、プロ初勝利も挙げた。だが、その後は成績を伸ばせず、２１年オフにオリックスから戦力外通告。育成契約で巨人入りしたが、昨年１０月に２年連続で戦力外となった。

　鈴木氏は「家族のことも考えないといけない立場」と語るように、戦力外通告を受けた時、一昨年に結婚した妻の美里さん（２４）は妊娠９カ月半だった。

　美里さんは「正直想像はしてなかった。このタイミングか…と」と率直な心境を明かし「優が納得いくまでやってほしい」と、現役続行へ気持ちが揺れる鈴木氏を後押しした。

　ふたりは美里さんが大学４年生だった２１年１月に結婚。美里さんは大学卒業後、美容関係の仕事に就職したが、「２人の生活リズムが合わなくなって、１年でも２年でも野球が続けられるようにサポートすることかなと思って」と入社１カ月で退社を決断した。その後は主婦業に専念して鈴木氏をサポートしていた。

　番組では、戦力外通告を受けた鈴木氏がパ・リーグＴＶなどを運営する「パシフィックリーグマーケティング株式会社」からオファーを受ける様子も放送。鈴木氏は「野球を続けたい思いもあるけど、赤ちゃんも生まれてくる。家族も考えてやっていかないといけない」と、引退を決断した。

　鈴木氏は「この１年、なかなか２軍で投げられないとかもあったけど、心を折れずにやってこれたのは美里の支えがあったから。ありがとう」と伝えると、美里さんは涙。「自分よりも優がしんどかったと思う。それをずっと８年間やってきてお疲れ様」とうなずいた。

　美里さんは昨年１１月末に第一子を出産。番組は鈴木氏がＹｏｕＴｕｂｅｒとしてデビューしたことを伝え、終了となった。