オリックス・宇田川がWBC内定 半年前まで背番号3桁 中日・高橋宏とともに大抜てき判明
オリックスの宇田川優希投手(24)が、3月に開催されるWBCの日本代表「侍ジャパン」に内定したことが14日、分かった。20年度育成ドラフト3位入団から、昨年7月に支配下登録されたばかりだが、日本シリーズでは4試合無失点と日本一に貢献。夢のようなサクセスストーリーで、次は世界一を目指す。また、中日の高橋宏斗投手(20)も内定したことが判明した。
半年前まで背番号は3桁だった。プロ初勝利に初のお立ち台、CSファイナルSや日本シリーズでの好投で世間に名が広まった。ただ、宇田川の野球人生は始まったばかり。夢のようなサクセスストーリーには、誰も想像していなかった続きがあった。
「大谷選手とかダルビッシュさんとかいるので、一緒に野球をやりたいなという気持ちはあります」
12日に打ち明けた思いが、現実となった。数々のメジャーリーガーやNPBのトップ選手が集う舞台への招集が決定。日の丸を背負い、世界一を目指す。
昨季は19試合で2勝1敗、防御率0・81。まだキャリアこそ浅いが、短期決戦での実績は十分だ。昨季はCSファイナルSで2試合に登板し、3回を1安打無失点4奪三振。日本シリーズでも4試合に登板し、5回2/3を無失点10奪三振。イニングまたぎも問題はなく、高い奪三振率で窮地を脱することができる。
WBCへの準備にも抜かりはない。元日にキャッチボールを開始し、6日にはブルペン入り。「去年より、投球のタイミングも早い」と時期を逆算して、調整を進めている。
中日の高橋宏も大抜てきとなった。昨季1軍デビューを果たすと、6勝7敗、防御率2・47と台頭。11月の侍ジャパンの強化試合でも結果を残し、強力な投手陣の一角に名を連ねた。
24歳のシンデレラボーイと、将来の日本を背負う20歳。今大会の世界一奪取はもちろん、未来の日本球界を考え、成長株を大抜てきした選出となった。
◆宇田川優希(うだがわ・ゆうき)1998年11月10日生まれ、24歳。埼玉県出身。184センチ、92キロ。右投げ右打ち。投手。八潮南から仙台大を経て20年度育成ドラフト3位でオリックス入団。22年7月に支配下登録。同年8月3日・西武戦(ベルーナド)で初登板(完了)。9月8日・西武戦(同)で初勝利(中継ぎ)。
◆高橋宏斗(たかはし・ひろと)2002年8月9日生まれ、20歳。愛知県出身。186センチ、86キロ。右投げ右打ち。投手。中京大中京から20年度ドラフト1位で中日入団。2年目の22年4月7日・ヤクルト戦(神宮)でプロ初勝利(先発)。