工藤公康氏「王さんは微動だにしなかった」ダイエー時代の生卵事件を振り返る
ユーチューブ「プロ野球OBクラブチャンネル」が16日に更新され、ゲスト出演した前ソフトバンク監督の工藤公康氏がダイエー(現ソフトバンク)時代の王貞治監督の思い出について語った。
王政権初年度の1995年に西武からFAでダイエーに移籍した工藤氏。「王監督は情熱のある方。優勝したい、強いチームを作りたいと素直に言える人だった」と当時を思い起こした。
チームが最下位に沈んだ96年には、チームバスに生卵が投げつけられる事件があったが、「微動だにしなかったですよ、王さんは。しっかり前を見て、じーっとしていた。ファンの皆さんに申し訳ないって。こんな試合しかできないから、ファンの皆さんの素直なアレ(気持ち)なんだと言っていた」と屈辱的な出来事にも、王監督の毅然とした態度が印象に残っているとした。
「本当なら選手が言われなきゃいけないことを王さんが一身にかぶっていた」。王監督の姿に選手が発奮し、3年後のリーグ優勝に結びつく一因になったとも振り返った。