イチロー氏「判断基準は自分の気持ち」「意志がないといけない」大人の悩みに回答
米大リーグ・マリナーズなどで活躍したイチロー氏=現マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクター=が18日、オリックスグループのインスタグラム公式アカウント「SMILE ON」で、自身初のインスタライブ「悩める大人の相談ライブ『イチ問一答』」を開催した。
「イチ問一答」は仕事・転職・独立、恋愛・結婚・離婚、人間関係など寄せられた「大人な悩み事」に対して、イチロー氏が生回答するお悩み相談ライブ。様々な質問に対して50分間、丁寧に自身の考えを伝えた。
「最近付き合い始めた彼女と結婚を考えています。転勤が多い今の会社か、叔父の会社を継ぐべきか。イチローさんの判断材料は?」という質問には、「判断基準は自分の気持ちです」と反応。
続けて「自分がどうしたいか。僕は生きてきた中で大きな決断がありました。2000年にオリックスでプレーしていたんですけど、アメリカに行くという決断をしました。その時は反対ばかりですよ。『やめとけ、やめとけ』って。背中を押してほしいのにな、って思う人からも『やめとけ』と言われました。その程度で自分の気持ちが揺らぐようだったら行けないですよ。どんな声が上がったって意志がないといけないんですよね」とメジャー挑戦を決断した時の話を例に挙げた。
続けて「その後『この人は今、僕に背中を押してほしいんだな』って感じたことがある。その時、軽く押しちゃったんです。そしたらその決断をしちゃったんです。その後、新しい世界に挑戦して、あまり良い結果が出てないです。そういう経験もあって、僕は何か相談されたら止めるようにしてるんですよ。それは意図してですよ。それでも新しいモノにトライする気持ちがなかったら、踏み込めないと思うんで、僕は経験上そう思います。それ(反対を押し切ること)ができたらスパンと次へ行けると思う」と伝えた。