巨人の菅野智之投手（３３）が１８日、沖縄県宮古島で行っている自主トレを公開。米大リーグ・アスレチックスへの移籍が決まった藤浪晋太郎投手（２８）に「とりあえず『おめでとう』と連絡した」と明かし、エールを送った。

　実力、実績があっても、タイミングが合わなければたどり着けないメジャーの舞台。世界最高峰への挑戦権を得た藤浪に、菅野は「夢があるなと思う。ここ数年くすぶっていた思いをぶつけてもらいたい。彼の活躍が日本でくすぶっている選手の励みにもなる。とにかく向こうで大活躍して、そういう人の星になってもらいたい」と背中を押した。

　昨年１月には藤浪が弟子入りする形で、合同自主トレを敢行した。軸足の使い方などの助言を送ったが、「昨年、彼にとって納得できるようなシーズンではなかったのは確かだと思う」と菅野。だからこそ心機一転、環境が激変する海の向こうでの“大化け”を期待する。

　自身は昨年１２月にハワイで３年ぶりに自主トレを行うなど、温暖な気候の下でみっちりと鍛錬。この日はキャッチボールやフィジカルトレーニングで汗を流し、「自分自身も、ファンの皆さんも納得できるような結果をお見せできる自信がある」と腕をまくった。まな弟子の活躍を心待ちにしながら、手本となる投球を見せ続ける。