門田博光さんが死去 「性格も豪快」「常にフルスイング」 藤田平氏、佐藤義則氏らが悼む
南海、オリックス、ダイエーで活躍し、NPB歴代3位となる567本塁打をマークした門田博光さんが死去した。74歳だった。元阪神監督で門田さんと同学年の藤田平氏(75)は、「素晴らしいバッターだった。そんなに体は大きくないのに、体を目いっぱい使った大きなスイングでホームランを打つ。身近に野村(克也)さんという手本がいて、いろんなものを吸収していた」と現役当時を懐かしんだ。
タイプは違うが同じ左打者で、ともに通算2000安打を記録したバットマン。引退後は名球会で活動を共にした。「よくお酒も飲んだし、性格も豪快だった。糖尿病になって、ずっと療養しているとは聞いていた。心からご冥福をお祈りします」と追悼の言葉を寄せた。
阪急時代に何度も門田さんと対戦し、オリックスでともにプレーした佐藤義則氏は、「常にフルスイングで一発を狙っていて、打席での威圧感は本当にすごかった。こっちも負けずに力勝負を挑んだ」と述懐。「オリックスではチームメートにもなったけど、意外によくしゃべる人だった。最近は体調を崩されていたようで心配していた。ご冥福をお祈りします」と悼んだ。
天理高の後輩にあたるソフトバンク・藤本博史監督も球団を通じ、「天理高の後輩として、かわいがってもらった。ダイエー時代、球場に行く際には家まで迎えに行き、よく打撃の話をしたのを覚えている。どんな質問にも答えてくれる優しい先輩だった」と故人をしのんだ。