侍J・栗山監督 千賀のWBC不参加説明「選ばないと伝えた」本人は出場意思も「彼の気持ちに感動するほど選んじゃいけないと」
侍ジャパンの栗山英樹監督(61)が28日、自宅のある北海道・栗山町の栗山天満宮で、3月に開催される「ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)」の優勝祈願、出陣式に参列。ソフトバンクから米大リーグ・メッツに移籍した千賀滉大投手(29)の不参加について説明した。
「辞退というかこっちが選ばないと伝えた。もともと俺の感覚としては、特にピッチャーは無理というか、野手も無理なんだけど、野手の場合は仮に大変なことが起こった場合でもケガに繋がることが少ない可能性がある。投手の場合はペースを上げていって、あのマウンドでちょっと合わないとかボールが合わない日にとか、その怖さを1番感じていた。千賀は最後の最後まで『何とか行きますよ』と言ってくれていた。結構前から千賀とは話していて、アメリカに行く結構前、6月くらいから話していたので。ただ、逆に彼の気持ちに感動すればするほど選んじゃいけないって。投手だけは何かあった時にお前責任取れないだろうと。本人は行くって絶対言うだろうっていうのもあったんで。これはちょっとごめん。俺が1番一緒にやりたかったけど、これはやっちゃいけないと思ったので、やめたということ」。
今大会では、1次ラウンド後と準々決勝後に2人ずつ入れ替えが可能。千賀自身も入団直後の会見では、途中合流には前向きな姿勢を示していたが、この日ツイッターを更新。「一ファンとして栗山JAPANを全力で応援します」などとつづり、不参加の意向を明かしていた。
今月26日、都内で栗山監督が代表メンバー30人を正式発表。千賀の名前はなかった。指揮官は、入れ替え可能は予備登録メンバー50人からも外す意向。メジャー移籍1年目などを考慮した形となった。