今春センバツ出場の慶応が甲子園夢プロジェクトと合同練習会 清原ジュニア「刺激がたくさんもらえた」

 1打席対決で鋭い打球を放つ慶応・清原勝児(撮影・伊藤笙子)
 参加者との1打席対決で凡退し、土下座で“泣きの1球”を求める慶応・清原勝児(左)と延末藍太(撮影・伊藤笙子)
 特別支援学級の中学生に1対1で教える慶応・清原勝児(右)=撮影・伊藤笙子
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 今春センバツに出場する慶応が28日、横浜市内の慶応義塾日吉台野球場で、知的障害のある生徒の硬式野球挑戦をサポートする「甲子園夢プロジェクト」との合同練習会を行った。

 同プロジェクトに参加した26人の生徒に対して慶応の野球部員が1人ずつつくペア制で合同練習を実施。アップ、キャッチボール、ノック、打撃練習をともにこなし、時には慶応野球部員から指導するなど、約3時間半、交流した。

 西武、巨人などで活躍した清原和博氏(55)の次男・勝児内野手(1年)は「大会の時に応援してもらって一緒に写真を撮って覚えていたので」と愛知県からプロジェクトに参加した大府中2年の日高晴登さんを自ら誘って、ペアを組んだ。ノックでは、ゴロ処理した際にグラブタッチ。打撃練習ではタイミングの取り方などを助言するなどし、「(慶応の監督の)森林さんにいつも教えてもらっているけど、その難しさが改めてわかったので、森林さんに感謝したい。普段は感じられないほどの刺激がたくさんもらえた。これを良い方向に生かしていきたい」と充実した時間を過ごした。

 終始笑顔で練習を行い、日高さんも「バッティングも良くなって、守備も勉強になった。楽しかった。また清原さんと一緒にできたらうれしい」と語った。

 慶応と同プロジェクトの合同練習会はオンラインを含めて今回で4度目。同プロジェクト代表の久保田浩司さんは「(慶応は)昨日センバツが決まって今日翌日。お忙しい中だけど、(慶応の)森林監督が1年前のオンライン(練習会)をやったときに『1年後の1月の月末の土曜日は合同練習会をやりましょう』と言っていたのを覚えていてくださって、『何があろうとここの日程でやりますよ』と言っていただいた。こちらとしては感謝しかない。センバツに出る子たちと、これからなんとしても地方大会に出たいという子たちが一緒にやる野球なので、こういうことを取り組んでいることはなかなかない。甲子園に決まった学校と特別支援の子たちが相まみえるというのは一つの新しいあり方。これをきっかけにまた次のステップに進んでいきたい」と話した。

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