今年は独自色強め?12球団スローガン 阪神は「A.R.E.」巨人は16年ぶりの「奪回」口語も登場
ロッテは31日、吉井新監督の下で迎える2023年シーズンのスローガンが「今日をチャンスに変える。」に決まったと発表した。これでキャンプインを前に12球団全てのスローガンが出そろった形に。異色を放っているのは、阪神とヤクルトだ。
阪神は昨オフに岡田新監督が就任。新スローガンは「A.R.E.(エー・アール・イー)」となった。Aは「Aim!」、Rは「Respect!」、Eは「Empower!」の頭文字で、それぞれに岡田野球にふさわしい言葉を選んだという。
ただ別の読み方をすれば「アレ」。就任直後から優勝の2文字を「アレ」と称し、チーム内に浸透。もともとは阪神第1次政権、オリックスの交流戦優勝時に頻繁に用いられていたが、その理由を「言うたらおかしなことになるからな。いらんこと言うたらアカン。そんなもんよ」と明かしていた。
選手たちも「優勝」の2文字を使うことがなくなり、今年の目標は「アレ」と言うほど定着。多角的な面から岡田新政権のスローガンには適していると言える。
巨人は今月1日に「奪回~GIANTS PRIDE 2023~」と発表。実はこの「奪回」というスローガン、原監督第2次政権の2007年に使われている。この年は5年ぶりのリーグ制覇を果たし、同年から3連覇を達成。原監督は「チーム一人一人が昨年の悔しさを糧に、そして『このままで終わるものか』との熱い思いを胸に挑むシーズンになります」と意図を説明していた。
さらにヤクルトは「さぁ、行こうか!」と口語調のスローガンが目を引く。指揮官の直筆でしたためられた力強い文字には、元気よく行こうというチームのかけ声としての意味だけでなく、ファンにも同じ気持ちで神宮球場に来てほしいという思いが込められているという。日本ハムは新球場イヤーということもあり「新時代」の言葉を使用されている。
広島は新井監督の現役時代の代名詞でもあった「がむしゃら」を前面に出したスローガンに。松井新監督で臨む西武は目指すべき野球を意識した「走魂」。なお中日だけが2年連続で同じスローガンとなった。
各球団の今季スローガンは次の通り。
◆セ・リーグ
ヤクルト「さぁ、行こうか!」
DeNA「横浜頂戦」
阪神「A.R.E.(エー・アール・イー)」
巨人「奪回~GIANTS PRIDE 2023~」
広島「がががががむしゃら」
中日「All for Victory すべては勝利のために」
◆パ・リーグ
オリックス「We can do it!」
ソフトバンク「鷹!鷹!鷹!(おう!おう!おう!)」
楽天「鷲が掴む!」
西武「走魂」
ロッテ「今日をチャンスに変える。」
日本ハム「新時代 FANS ARE OUR TREASURE」