オリックス村西 アンダースロー転向「楽しみ大きい」 中嶋監督の勧めで〝オリの渡辺俊介〟へ
「オリックス春季キャンプ」(3日、宮崎)
オリックスの村西良太投手(25)がアンダースローに挑戦している。きっかけは、昨年の秋季キャンプ。中嶋監督から「思い切って、やってみたら」と勧められた。
それから、本格的に練習を開始し「だいぶ慣れました」。キャンプ初日からブルペン入りし、3日にも40球を投げ込んだ。
初日の投球後には、中嶋監督から足の使い方について、直接アドバイスを受ける場面も。3日の投球では「右足の方に残す感じ」と、助言を生かして感覚が良くなった。
昨年はキャリアハイの22試合に登板するも、1勝1敗で防御率4・44。首脳陣からの期待は高いが、勝ちパターンに定着することはできなかった。
プロ4年目で下した大きな決断。ただ、フォーム変更について「(腕を)下げる分には、怖さはない」と言い切った。
動画などで参考にするのは、元ロッテの渡辺俊介氏。地面スレスレから放たれる、きれいな下手投げは「ミスターサブマリン」と称され、NPB通算87勝を挙げた。
村西もできる限り、腕を地面に近づけていく考え。先発を視野に入れながら、調整を進めていく。「新しいことなので、楽しみは大きいですね」。球界でも数少ないアンダースロー投手に、また一人、面白い存在が誕生しそうだ。