オリックス・山崎颯 決め球精度向上や 今大会落選もWBC目指し「違う自分になりたい」
「オリックス春季キャンプ」(3日、宮崎)
オリックスの山崎颯一郎投手(24)が春季キャンプで初のブルペン入り。森とのバッテリーで変化球も交えながら40球を投げ込んだ。昨季からのさらなる飛躍へ、決め球の習得に励んでいる。
最速160キロの直球は威力抜群。森のミット音が気持ち良く、響き渡った。その直球を生かすためにも、変化球の精度向上は絶対条件。「何か去年とは違う自分になりたい」と決め球となる変化球を磨いている。
その一つが落差の大きい「三振を取れるフォーク」。昨年から習得を目指すが「まだ試合にいけるレベルではない」と苦笑い。そこで、カーブにも目をつけた。昨年は球速アップの“弊害”で感覚がずれたが、今年は磨きをかけ「決め球になってもいい」と青写真を描いた。
プレートを踏む位置も三塁側から一塁側へ、大胆に変更。新球種を練習していることも明かした。昨季は中継ぎで活躍したが、先発でも対応はできる。
昨年11月の侍ジャパン強化試合では代表入りするも、本戦のメンバーは落選。「またチャンスがあれば、もちろん目指したい。結果を残すだけですね」。同学年の山本や宇田川に負けず、23年の山崎颯は進化する。