ヤクルト・村上 驚がくの液晶破壊弾 スコアボード直撃でスタンドどよめき「良い感じ」
「ヤクルト春季キャンプ」(3日、浦添)
ヤクルト・村上宗隆内野手(23)が春季キャンプ初日から3日連続となるランチ特打を行い、驚愕(きょうがく)のスコアボード破壊弾を放った。
沖縄の熱い日差しが照りつける中、山田、中村、青木ら主力と共に打撃練習を開始。打ち始めから54スイング目、主砲の放った打球は失速する気配を見せず軽々柵越えした。白球はその勢いのまま、スコアボード右側の液晶、6番打者の名前を表示する最上部に直撃。その様子を見ていたスタンドからどよめきが起こり、自然と拍手でつつまれる異様な空間に。肝心のスコアボードは通電しなくなったのか、しばらくの間、1番から6番までの最上部が何も表示できない状態となり、打球のすさまじさを静かに物語っていた。
1日は計85スイングで11発。2日は計68スイングで19発。この日は計72スイングで24発の柵越えを披露。自身の誕生日である2日にはバックスクリーンの屋根部分に当てる推定飛距離140メートル弾を放つなど、徐々に芯でとらえる精度と飛距離を伸ばしている。本人も第1クールを終えた感想を「良い感じです」と語るなど、キャンプの中で状態が上がっていることをうかがわせた。
この日は特守にも参加。奥村、宮本と声を出しながら、ユニホームが泥だらけになるまで約40分間ボールを追った。高津監督も今キャンプで重視している守りについて、「しっかり上達して、エラーせずチームに迷惑をかけないよう頑張ります」と、打撃だけでなく守備でもチームを引っ張る意思を示した。