「中日春季キャンプ」（４日、北谷）

　西武、巨人、オリックスでプレーした清原和博氏が、昨年に続いて２年連続で中日キャンプを訪問した。

　清原氏は右の大砲、鵜飼、細川、福元に助言。立浪監督と並んで取材に応じ、「いい時間でした。体が大きい共通点、監督が期待してる選手たちなんで、自分が思ってることは伝えさせてもらった」と充実の表情を浮かべた。

　ＰＬ学園時代の後輩、立浪監督も「いつも緊張感を持って、きょうも楽しみにしていた。毎年来てもらい、ありがたい。選手にもたくさん声をかけていただき、打席の心構え、ボールの待ち方、気持ち、アドバイスをいただいた。ノートに書いて、胸に刻んで、選手にはいい励みになったのではないか」とうなずいた。

　立浪監督との縁で、昨年に続く中日キャンプ訪問。１６年に覚醒剤取締法違反で有罪判決を受けて以来、昨年は８年ぶりのプロ野球キャンプ訪問だった。

　昨年は最下位に終わった立浪中日。２年目のチームの雰囲気について、清原氏は「和田バッティングコーチも入られ、去年より明るい感じがしました。監督の表情も明るく、選手とのコミュニケーションも自然になっている」と好印象を持った様子。「去年、ヤクルトに勝ち越している。チャンスは十分にある。勝負どころの強さに期待したい。そうすれば、Ａクラスはもちろん、優勝も見えてくるんじゃないですかね」と太鼓判を押した。

　立浪監督へのエールを求められると、「ゲキですか。あのー、選手交代を忘れないで」と笑いを誘う一幕も。昨年、２度、選手交代を忘れて処分を受けた指揮官も「気をつけます」と、苦笑いだった。

　球場到着後、ファンからは「清原さーん」の声援と大きな拍手も受けた。人気は健在で、「今年はファンのみなさんも球場に入れるということで、ありがたかったです」と喜んでいた。