清原和博氏 キャンプ地訪問も現場への敬意、配慮忘れず「鵜飼選手の名前を出して申し訳ないんだけど-」和田コーチにも指導方針を確認

 鵜飼(右)にアドバイスを送る清原和博氏(撮影・佐藤厚)
 立浪監督(右)へのアドバイスを聞かれ「選手交代を(告げる)忘れずに」と笑う清原和博氏(撮影・佐藤厚)
 談笑するPLトリオ(左から)清原和博氏、福留孝介氏、中日・立浪和義監督(撮影・佐藤厚)
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 「中日春季キャンプ」(4日、北谷)

 西武、巨人、オリックスでプレーした清原和博氏が、昨年に続いて2年連続で中日キャンプを訪問。立浪監督の要望に応じて、右の大砲の鵜飼、細川、福元に助言を送った。

 取材対応では、“野球人”として現場への敬意がにじんだ。助言の内容を問われると、「やっぱりレフトに大きいのを打とうとすると、鵜飼選手の名前を出して申し訳ないんですけど…」と、例に挙げる前に言葉を挟んだ。

 続けて、「鵜飼選手はあれだけ素晴らしいのを右中間に打てるのだから、バッターは引っ張りたいんですが、センターの気持ちでいけば、空振りしてたスライダーが一球でもファウルになればチャンスになる。その打席が増えてきて、変化球をポンと三遊間に打てばすごく自信になるよ、と話した」と背中を押した。

 また、自身の経験談もまじえて、打席での心の持ち方を助言。「バッターは前の球を引きずるんです。ワンバンになった球、スライダーを振ってしまった。そしたら次また、振ったらどうしよう、となる。そこにストレートがきたらグシャッとなる。そういう時に、ワンバン振っても、もう一回、きたら見逃せる可能性がある。そこで悩まないほうがいい」と伝えた。

 この際には、和田打撃コーチへの配慮も忘れなかった。「だいたい右バッターの長距離砲がやられるのはそのパターン。僕が選手に伝えたことが和田コーチと言ってることと違ってたら、選手がパニックになる。和田コーチに『どうかな?』と聞いたら『同じことを選手に伝えてます』と言っていたので、良かったなと思った」と安どの笑みを見せた。

 立浪監督と並んで取材に応じた後、ひとりでも報道対応した。トータル13分。全て終わり、立浪監督が待っている姿を見ると、「ごめん!待ってくれてたの?」と優しく笑った。素の清原氏が垣間見えた13分間だった。

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