清原和博氏 2年連続で中日キャンプ訪問 PL後輩の立浪監督に“珍エール”

 「中日春季キャンプ」(4日、北谷)

 西武、巨人、オリックスで活躍した清原和博氏(55)が4日、昨年に続いて中日キャンプを訪問した。PL学園の後輩にあたる中日・立浪和義監督(53)には、昨季のような“ミス”を犯さないようにジョークを交えたゲキを飛ばし、グラウンドでは右の長距離砲として期待される鵜飼、細川、福元に打撃指導。約1時間の滞在で大きな存在感を示した。

 人気は健在だった。沿道から「清原さーん!」と大歓声と拍手を受けながら球場入り。清原氏は立浪監督と談笑しながら三塁ベンチから練習を観察した。

 昨年末に立浪監督から招待を受けて実現した2年連続の訪問。気になっていたのはPL学園の後輩だった。就任1年目は最下位に沈み、再建を目指す後輩にジョークを交えてエールを送った。

 「選手交代は忘れないでください」。昨季2度も球審への選手交代通告を怠り、NPBから厳重注意を受けた立浪監督をいじって報道陣の笑いを誘った。

 力を感じているからこその“愛のムチ”だ。2021年には前年最下位だったヤクルト、オリックスがともにリーグ制覇。昨季の中日は2連覇したヤクルトに14勝10敗1分で勝ち越した背景から「優勝チームが最下位チームに負け越すのは、ほぼあり得ない。Aクラス、そして優勝を」と下克上Vを求めた。

 戦力底上げに“臨時コーチ”として一役買った。右の長距離砲として期待される鵜飼、福元、現役ドラフトで加入した細川に約15分間、“直接指導”。伝えたことは「打席での心構え」、「ボールの待ち方」、「強く気持ちを持つこと」。通算525本塁打を放った自身の経験を基に助言を送った。細川は「和田(打撃)コーチにも近い考えを聞いた。活躍する人は同じ理論なんだな」と感心しきりだった。

 わずか1時間弱の滞在ながら、清原氏は現役時代さながらの大きなインパクトを残した。

 ◆立浪監督の交代伝え忘れ… 立浪監督は2022年9月17日・ヤクルト戦の延長十二回、一走を阿部から石垣へ交代させる申告を怠り、同20日にNPBから厳重注意の処分。同22日・ヤクルト戦では九回の守備で左翼を大島から加藤翔へ交代させることを球審へ伝え忘れた。一死後にヤクルト・高津監督が球審に指摘し確認された。

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