オリックスの太田が存在感を示した。8日、宮崎キャンプで初めて行われた実戦形式練習のシート打撃で、5年目の内野手がエースの山本から本塁打。「しっかり自分のスイングができた」と胸を張った。
山本のうなるような156キロの速球を、力みのないスイングで右中間スタンドまで運んだ。キャンプのテーマは右中間方向へ強い打球を飛ばすこと。そのために、投手方向へ左足をしっかりと踏み込むことを意識し続けているという。狙い通りの方向への一発に「ああいう打球を常に打てるように練習している」と納得顔だった。「全員がライバル」という二塁の定位置奪取へ向け、21歳のホープがまずはアピールに成功した。