落合監督唯一となる2007年の日本一 「心の底から喜べるものではなかった」その理由とは?
監督として中日の黄金時代を築いた落合博満氏が8日、自身のYouTubeチャンネルを更新。2007年に球団として53年ぶりに達成した日本一について「心の底から喜べるような日本一ではなかったんじゃないかなと思う」と述懐した。
その理由として「1位になっての日本一だったら素直に喜んだんだろうけども」と明かした落合氏。この年はセ・リーグでもクライマックスシリーズが導入され、3位の阪神、そして優勝の巨人を撃破した。特に巨人との対戦では初戦に左腕の小笠原を抜てきし、右の朝倉か山井と読んで左打者をズラリと並べたG打線をかく乱。先手を取り、勢いに乗って日本シリーズに進出すると、山井-岩瀬の「完全試合継投」という伝説も生まれた。
「よその球団を見れば、2位で日本一になっても、3位で日本一になっても喜んでるんでね。オレも喜ばないといけないのかなとは思ったけどね」と落合氏。日本一がなかった近鉄の話も引き合いに出しながら「(中日も)オレが優勝して2回目で、そこからまだ3回目は成しえてないわけだから。どんだけ日本一になるのは大変かってことだよ」と語っていた。