オリックス・山本 宮内前オーナーに堂々V宣言「連覇、日本一、頑張ります!」
「オリックス春季キャンプ」(12日、宮崎)
堂々の優勝宣言だ。オリックスのエース・山本由伸投手(24)が12日、宮崎・清武キャンプを視察に訪れた前オーナーの宮内義彦オリックス株式会社シニア・チェアマン(87)に「連覇、日本一、頑張ります!と言いました」と3連覇を誓った。
34年間務めた球団オーナーを昨年限りで勇退した宮内さんは、山本のブルペン投球が始まると捕手の後方に陣取り、じっと見つめた。「威力はあるなあと思って見ていました」。WBCをにらんだ調整に「さすが、出来上がっているよね」と感嘆する。そして「あとは3連覇しかないよ、とプレッシャーをかけておきました」と笑った。
ネット越しに存在を把握していた山本は「いい表情が見られたというか元気にされてたので、また勝って元気にエネルギーを。野球で勝つのが一番うれしいと思う。喜んでもらえてたので、また頑張ります」と元総帥の期待に応えるつもりだ。
ブルペンでは左足をすり足のようにして体重移動する新フォームで、制球良く34球を投げた。フォークも入念にチェック。「ちゃんと投げられた球はメッチャ落ちてました」と滑りやすいとされるWBC球にも適応し、手応えも得た。投球練習後に山本と会話を交わした宮内さん。その表情は実に満足そうだった。