オリックス・山本由伸 圧巻2回4K 最速156キロでWBCへ順調ぶりアピール
「オリックス紅白戦、白組0-3紅組」(14日、SOKKENスタジアム)
侍ジャパンに選出されているオリックスの山本由伸投手(24)が14日、紅白戦に初登板し、2回を1安打4奪三振の無失点に封じた。スコアボードに表示された最速は156キロ。貫禄の投球だった。
「初実戦としてはすごく良かったと思います。力強い球を投げられたと感じているので、順調だと思います」
初回先頭の太田に156キロを投じた後、148キロのフォークで空振り三振させると、ドラフト4位の杉沢(東北福祉大)も148キロフォークで空振り三振。紅林には156キロ直球を振り遅れの右前安打とされたが、育成新外国人のセデーニョは154キロ直球で見逃し三振に仕留めた。
二回は三者凡退。左足を上げない“すり足投法”もしっくりと来ているようで「156キロを何球も計測した。良い方向に行っていると思います。(球速は)まだまだいけそうな感覚はあります。とにかく質を求めてやっていった上で、スピードもついてくると思います」と手応えは十分のようだ。
変化球はカーブもフォークも宝刀の切れ味。2年連続で4冠と沢村賞を獲得した右腕は周囲に不安など全く感じさせない。それでも「(WBCの)試合に臨む上で不安もありますし、みんなあるんじゃないですか」と苦笑した。