元中日・平野謙氏が伝説の石コロ事件を振り返る「うまいこと蹴るなぁと」審判に打球が当たった1982年の日本シリーズ
ユーチューブの「ピカイチ名古屋チャンネル」が4日に更新され、俊足、強肩、巧打の外野手として中日、西武、ロッテで活躍した平野謙氏が出演し、中日時代の1982年の日本シリーズで西武と対戦した際、自身の打球が一塁塁審に当たって試合の流れが激変した伝説の『石コロ事件』について語った。
勝った方が日本一に王手かける2勝2敗で迎えた第5戦。三回2死二塁から、平野氏が放った打球は一塁線を破ったが、あろうことか村田一塁塁審の足に当たり、転々とした打球が二塁手の前に転がった。本塁生還を狙っていた二塁走者の田尾は三塁を回っており、まさかの事態に三塁に戻ろうとしたが、タッチアウト。先制点を逃す形となって流れを失い、試合も1-3で敗れ、第6戦も落として日本一を逃すことになった通称『石コロ事件』と呼ばれている。
平野氏は衝撃の瞬間について「左足だったかな?うまい具合にインサイドキックでボールをね。僕は中学までサッカー部だったんで、うまいこと蹴るなぁと」と冗談めかしつつも、「あの1点で勝ってたかどうか分かりませんけど、間違いなくゲームの流れとしてはドラゴンズに来てるわけですから。(勝っていれば)王手掛けてね。うわぁ残念」と恨めしそうに振り返っていた。