プロ野球 試合球転売の審判員とは昨年限りで契約終了 「悪しき慣例」と持ち出し禁止を徹底へ
日本野球機構(NPB)の井原敦事務局長が6日、報道陣の取材に応じ、昨年試合球を持ち出して転売した審判員について、昨年限りで契約終了となったことを明かした。氏名は明かさなかった。
同件は50代の審判員が、バンテリンドームで昨年6月に開催された公式戦で未使用の試合球を持ち出し、ネットオークションに転売。その後、愛知県警が審判員の自宅を窃盗容疑で家宅捜索したと報じられていた。
これを受け、井原事務局長は審判員58人にヒアリング。試合球の持ち出しについて、「過去、持ち帰ったことがある例が多くあった」という。
ボールは少年野球に寄付したり、記念球にしていたりしていたとし、転売するような例は当該の件以外になかったという。ただ、「持ち帰るのは悪しき慣例であったという認識」と、今後は一切禁止にしたと語った。