センバツ優勝候補の仙台育英 天理に完封リレーで勝利「投手陣は順調に仕上がっている」

 「練習試合、仙台育英5-0天理」(13日、親里野球場)

 今春センバツに出場する仙台育英が、3投手の完封リレーで勝利。須江航監督が「投手はちゃんと順調に仕上がっている」とうなずくほど、順調な調整ぶりを示した。

 先発した最速146キロ右腕の湯田統真投手(3年)が5回1/3を4安打無失点と好投。「スライダーを軸にテンポよく、締めるところはしっかり三振で締められた」と、この日の最速143キロを計測した力強い直球とキレのあるスライダーのコンビネーションで6三振を奪った。

 2番手の最速145キロ左腕・田中優飛投手(3年)は本番を想定して、六回1死走者なしから登板し、2回2/3を投げて1安打無失点。3番手には指揮官が「15人くらいいるピッチャーの中で1番ガンと伸びてきて、今1番乗っているピッチャー」と評価する佐々木広太郎投手(2年)がマウンドに上がり、1回無安打無失点ときっちり抑えた。

 打線は両校無得点の二回に8番・湯田が右中間への三塁打で出塁し、次打者の3球目に捕逸で先制。その後は四回に2点、七回と八回にそれぞれ1点ずつ加点し、最後まで流れを渡さなかった。

 対外試合が解禁した今月4日以降、ここまでの戦いぶりで、メンバー入りした5投手全員が「求めるものをだいたい発揮できている。いいイメージで初戦の試合に入れそうです」と須江監督。慶応との初戦に向けても、「分析も終わったので」と準備は万全だ。

 開幕まで、残る練習試合は2試合。指揮官は「(練習試合の)相手が慶応さんだと思って2試合して(甲子園に)臨みたいです」と、力を込めた。

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