東北 “ダルビッシュ2世”ハッブス惜敗に涙「野球の神様が夏、戻ってこいと」

 応援席へ頭を下げ、帽子で顔を隠しながらベンチへ戻るハッブス大起(右)=撮影・石井剣太郎
 5回、先制を許し、秋本羚冴(左)にマウンドを明け渡す東北・ハッブス大起(撮影・伊藤笙子)
 マスクなしでの応援が認められ、選手たちに声援を送る東北アルプス(撮影・伊藤笙子)
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 「選抜高校野球・1回戦、山梨学院3-1東北」(18日、甲子園球場)

 米国人の父と日本人の母を持つ東北の最速145キロ右腕、ハッブス大起投手(3年)が先発し、4回2/3を5安打2失点。“ダルビッシュ2世”と呼ばれる好投手は、チームを開幕星に導くことはできず、「野球の神様に夏必ず戻ってきなさいと言われたように思う」と振り返った。

 188センチの長身から140キロを超す速球を初回から投げ込んだ。しかし、多彩な変化球が思うように決まらず「今までやってきた投球が、甲子園の舞台ではひとつもできなかった。自分は大したことない、まだまだと痛感させられた」とハッブス。「ブルペンでも調子はよかった」と言うが、「体と心がコントロールしきれていない。シンプルに力んでしまった」と、5四死球。三回無死満塁の場面は2連続三振など無失点で切り抜けたが、五回2死一塁から連続適時打を許した。

 グラウンドを去る際には、アルプススタンドに「申し訳ないと思った」と涙も見せた。「野球の聖地で思うようにいかなかった現実を受け止めて、明日から頑張りたい」と、夏の大舞台でひと回り成長した姿を再び見せるつもりだ。

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