大分商の判定混乱で審判謝罪「混乱させて申し訳なかったです」「追い越しの認識はなかった」
「選抜高校野球・2回戦、作新学院8-6大分商」(19日、甲子園球場)
日本高野連の窪田哲之大会審判副委員長が九回のラストプレーについて説明した。
8-6と作新学院リードで迎えた九回1死一、二塁。6番・丸尾の左直に一走の江口がつられて二塁を回ったところでストップ。二塁走者とすれ違うように追い越した上に帰塁の際に二塁ベースを踏み忘れ、そのまま一塁へと戻った。
球審は作新学院がベース踏み忘れをアピールし、これを認めてアウトとしたことを説明していたが、ルール上はすでに一走が二走を追い越した時点でアウトではないかと指摘されていた。
窪田副委員長は「混乱させて申し訳なかったです。追い越しについては明確に、動いているし打球を担当しているものもいる。明確に追い越しの認識はなかった。それより目の前で三角ベース(ベースを踏み直さずに一塁へ帰塁)をしたので、それについての対応をしました」とした。
作新学院からも、ベース踏み忘れのアピールがあったとし、走者追い越しについては「なかったです」と説明。二塁塁審はアピールプレーが不完全の状態でアウトのコールをしてしまったが、プレー再開後、作新学院のアピールプレーが成立した。
グラウンド上の説明では、球審が「一塁ランナーの帰塁の際、二塁ベースを踏まずに一塁ベースに戻ったとアピールがありました。アピールがある前に、二塁アンパイアがアウトの宣告をしました。大変申し訳ありません。新たにプレーを再開した上で守備側がアピールし、アウトといたしました。以上です」と伝えていた。
◆公認野球規則
5・09b(9)後位の走者がアウトとなっていない前位の走者に先んじた場合。(後位の走者がアウトとなる)
5・09(c)アピールプレイ 次の場合、アピールがあれば、走者はアウトとなる。(1)飛球が捕らえられた後、走者が再度の触塁(リタッチ)を果たす前に、身体あるいはその塁に触球された場合。