黒船襲来だ－。米大リーグのドジャースからＤｅＮＡに加入したトレバー・バウアー投手（３２）が２４日、横浜市内で入団会見に臨んだ。今季目指す直球の平均球速９６マイル（約１５４キロ）にちなみ、背番号９６に決定。２０年にはサイ・ヤング賞を獲得するなど、メジャー通算８３勝を誇る右腕が日本球界にやってきた。

　バウアーは「日本でプレーすることは、自分の中でやりたいことのリストに入っていた。この場に来ることができてうれしい」と喜びを語る。

　新助っ人は、ＷＢＣで世界一に輝いた侍ジャパンの活躍もチェック。「本当にハイレベルな選手がそろっている」と日本の野球をリスペクト。中でも「村上選手との対戦が楽しみ」と、同じセ・リーグで、昨季三冠王との真っ向勝負に闘志を燃やした。

　２１年には女性に対する暴行疑惑が浮上し、メジャーで出場停止処分に。自由契約となり、今季日本の地で再起を図る。「一番は勝つこと。優勝を勝ち取ることを目指したい」。２５年ぶりのリーグ制覇、日本一を目指すチームに、強力な戦力が加わった。（滋野航太）

　◆トレバー・バウアー（Ｔｒｅｖｏｒ　Ｂａｕｅｒ）１９９１年１月１７日生まれ、３２歳。米国カリフォルニア州出身。１８５センチ、９３キロ。右投げ右打ち。投手。カリフォルニア大ロサンゼルス校から１１年ドラフト１巡目でダイヤモンドバックスと契約。１２年６月にメジャーデビュー。インディアンス、レッズを経て２１年にドジャース移籍。２０年サイ・ヤング賞受賞。２１年にＤＶ疑惑が浮上し２２年に１９４試合出場停止処分。今年１月に自由契約。