新庄監督「いやー…。悔しいね」新球場での開幕戦黒星に落胆 しんみり会見も清宮いじりは忘れず「入れとかんかい」

 開幕戦を落とし、足早にベンチを後にする新庄監督(撮影・伊藤笙子)
 9回、空振り三振に倒れた清宮(撮影・中島達哉)
 6回、フランコ(手前)に左越え2ランを浴び、厳しい表情の新庄監督(左奥)=撮影・伊藤笙子
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 「日本ハム1-3楽天」(30日、エスコンフィールド)

 日本ハムは新球場での開幕戦を勝利で飾れず、悔しい黒星発進となった。打線が3安打と沈黙した。

 新庄監督は第一声、「いやー…。悔しいですね。エスコンフィールドの超満員のファンのみんなに、勝利を見せたかった」と落胆隠せず。「切り替えて。終わったことは仕方ない」と必死に声を絞り出した。

 優勝を目指すと宣言した2年目のシーズン。開幕セレモニーのパフォーマンスも封印し、集中した表情で試合に入った。

 1番に松本剛を配置するなど攻撃的なオーダーで臨んだが、楽天・田中将の前に打線が封じ込まれ、五回1死まで完全投球。清宮が右翼フェンス直撃の二塁打を放ちチーム初安打をマークしたが、後続が凡退して無得点に終わった。六回は1死満塁から野村の中犠飛で1点を返したが、反撃はここまでだった。

 先発の加藤貴は7回3失点の力投も2被弾に泣いた。五回に伊藤裕にソロ、六回には新助っ人のフランコに2ランを浴びた。

 指揮官は「悔しがっても仕方ないけど、今日の負けというのは非常に…。悔しいですね。65万人の球場を作ってくれた人たちの思いを、背負いながら戦ったんですけど…」と、何度も「悔しい」と繰り返した。

 それでも、しんみりとした会見でフェンス直撃の清宮をいじることも忘れず、「清宮君、エスコンでもフェン直かい。入れとかんかい。心の中で突っ込んだ。本人も思ったと思う。ファンのみんなも第一号、清宮君というのは見たかったと思う」と笑いも誘った。

 戦いは始まったばかり。開幕初スタメンの清宮ら、若いチームで伸び代はあるだけに指揮官は「経験を積んで、どんどん成長してもらいたいなと思います」と語り、「明後日からまた開幕戦のつもりで、またガンガンと攻めていきたい」とうなずいた。

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