「日本ハム１－３楽天」（３０日、エスコンフィールド）

　日米通算６度目、日本球界では１１年ぶりの開幕投手を務めた、楽天・田中将大投手は六回途中１失点の好投で、初勝利。「少しバタバタしましたけど、全体的によかったと思います」と振り返った。

　新球場は超満員のスタンド。独特の雰囲気が漂う中でも「いい緊張感で投球ができた。大きな声援があってグッと入り込めた」と集中力を上げた。

　初回からテンポよく投げ込む中、五回に初めて招いたピンチを乗り切ると大きな声を上げた。六回に１点を失いマウンドを降りたが、リリーフが火消しに成功。「信じてました。素晴らしいパフォーマンスでした」と後輩を大きな拍手で迎え入れた。

　高校時代を過ごした縁の深い北の大地での開幕戦。この日は北海道出身で、２９日が誕生日だった妻・里田まいさんもスタンドで観戦。「そういうゲームで勝てるのはうれしい」。昨年は誕生日当日に勝利を挙げるなど、２年連続でうれしいプレゼントを贈った。

　「次の登板に向けて同じミスは繰り返してはいけない」。価値ある１勝もすぐに次を見据えた右腕。今年も大黒柱としてチームを引っ張る。