大阪桐蔭・西谷監督がベンチ前で母校の後輩・大角監督をたたえる 握手&肩ポンポンにファン「涙腺崩壊」

 報徳学園に競り負け、ナインに語りかける大阪桐蔭・西谷監督(中央)=撮影・北村雅宏
 報徳学園に逆転負けしスタンドの応援団に頭を下げる西谷監督(手前から2人目)ら大阪桐蔭ナイン(撮影・開出牧)
スタンドにあいさつした後、外野にとどまったまま前田(左端)ら選手に話をする西谷監督(左中央)=撮影・開出牧
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 「選抜高校野球・準決勝、報徳学園7-5大阪桐蔭」(31日、甲子園球場)

 春連覇を目指した大阪桐蔭は甲子園ワーストとなる5点差逆転負けで、夢は霧散した。

 試合後、勝者の報徳学園が三塁ベンチ前から一塁ベンチ側へ引き揚げる際、西谷監督が報徳学園・大角監督のもとへ歩み寄り、握手をかわしてやさしく肩をたたいた。その後は、選手たちにも何らかの言葉をかけていた。

 西谷監督は報徳学園出身で大角監督は母校の後輩にあたる。「伝統校を率いて苦しい時期もあったが、毎年毎年いいチームをつくっている。素晴らしい指導者だと思っています」と語っていた高校球界の名将。試合後には「生徒たちには関係ないですが、私にとってはやはり特別な試合。勝って終わりたかったというのもありますし、あと1試合、OBとして応援したい」と率直な心境を吐露した。

 このシーンをNHKの中継で実況アナウンサーも指摘するなど、先輩が後輩をたたえる姿勢にネットも反応。ツイッターでは「涙腺崩壊」「西谷監督が報徳学園の後輩を見守っている」「そこから選手たちに声をかけてるのジーンとしちゃうな」という声に加え、「先輩に校歌を聴かせてあげたいというのはさすがに粋」と報徳学園の勝利をたたえるファンも多かった。

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