大阪桐蔭がアルプス前で異例の円陣 西谷監督「ここが一番伝わる」「お時間いただきました」

 報徳学園に競り負け、ナインに語りかける大阪桐蔭・西谷監督(中央)=撮影・北村雅宏
 スタンドにあいさつした後、外野にとどまったまま前田悠伍(1)ら選手に話をする大阪桐蔭・西谷浩一監督(中央)=撮影・開出牧
報徳学園に敗れ引き揚げる大阪桐蔭・西谷監督=甲子園(撮影・開出牧)
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 「選抜高校野球・準決勝、報徳学園7-5大阪桐蔭」(31日、甲子園球場)

 大阪桐蔭が甲子園では史上初の5点差逆転負けを喫した。西谷浩一監督は「まだまだ力が足りませんでした」と唇をかんだ。

 報徳学園の校歌斉唱後、一塁アルプスへあいさつに向かった大阪桐蔭ナイン。一礼した直後、西谷監督が涙を浮かべる選手たちを集めて異例とも言える円陣を組んだ。

 「終わりじゃなく夏に向けてのスタートなので。泣いてる者もいっぱいいたので。この悔しさを忘れずに、もっともっと強いチームを作るために、もっと努力して、ここに帰ってきて優勝できるように、もう一回やろうと」と内容を明かし、「ここが一番、伝わるかなと。ああいうところでするのがいいのかは分からなかったですけど、お時間をいただきました」と説明した。

 この日は序盤で5点のリードを奪いながら「少し優位には進められたけど、加点できなかったことが最後苦しくなった」と分析。継投については「もう少し早く南を代えてあげればよかったかなとも思いましたが、報徳学園の打者が変化球を嫌がっているようにも見えたので」と語った。

 「すべてのレベルアップをしないといけない。攻撃がうまくできなかったことが露呈した。打つだけじゃなく攻撃力をつけていかないといけない。もう一つ、二つたくましくなっていかないと勝ちきれない」と語った指揮官。夏に向け、異例の円陣で選手たちの成長をうながした。

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