中日開幕戦でセ初の珍事 小笠原145球涙の熱投→勝野が1球勝利 ピンチ脱出、九回に味方が逆転

 巨人打線に立ち向かう小笠原(撮影・佐藤厚)
 9回、高橋周は左越えに決勝の2点適時二塁打を放つ(撮影・佐藤厚)
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 「巨人3-6中日」(31日、東京ドーム)

 中日が執念の逆転勝ちで、開幕戦を制した。

 勝ち投手は勝野。セ・リーグの開幕戦では史上初の1球勝利投手となった。八回2死三塁、逆転を許したところで登板し、1球で坂本を抑えた。直後の九回に味方が再び逆転し、白星が転がり込んだ。

 先発の小笠原が八回途中、無念の3失点KO。開幕直前、セットアッパーのロドリゲスが失踪。米国への亡命が報じられるなか、小笠原が八回も続投。先発として145球の熱投をみせたが、八回2死一、二塁で中田に右翼線へ運ばれる2点三塁打で、逆転を許した。降板の左腕の目には涙がにじみ、顔をタオルで覆うなど、ショックを隠せない様子だった。

 その姿に奮起した打線が、九回、一挙4得点。野選、さらには高橋が値千金の2点二塁打。これが決勝点となった。

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