DeNA SNSでの誹謗中傷行為に声明「侮辱や脅迫等の違法な投稿」に法的措置も エスコバーが人種差別メッセ-ジ被害
DeNAは3日、公式ツイッターで、ファンに向けて「~SNS投稿へのお願い~」として、誹謗中傷等の行為を控えるように求めた。
「いつもご声援ありがとうございます。皆さまが気持ちよくSNSをご利用いただけるよう、誹謗中傷等の心ない行為はお控えください。
なお、侮辱や脅迫等の違法な投稿に対しては、法的措置をとる場合がございます。
ご理解・ご協力のほどお願い致します」
DeNAを巡っては、エドウィン・エスコバー投手がこの日、自身のツイッターを更新し、2日の試合後にSNSに届いた誹謗中傷のメッセージを公開。「昨日の試合後、この人が私を侮辱した」とつづり、「あなたの家族全員が自動車事故で死ぬだろう」というエスコバーの家族への侮辱、脅迫や「恥知らずの黒い動物」などと人種差別メッセージの書かれたスクリーンショットを投稿。続けて「私ほど仕事とチームにコミットしている人はいません。毎日すべての試合に自分の200%を捧げています。チームメイトと私は毎日、毎試合、最善を尽くし、すべてのファンに喜びをもたらすために懸命に取り組んでいます」、「しかし、このようなメッセージは私をとても悩ませ、家族のことになれば、非常に怒りを覚えます」と、訴えた。
NPBは開幕を控えた3月29日に12球団、日本プロ野球選手会との連名で「プロ野球ファンのみなさまへ~SNS等への投稿についてのお願い~」として異例の注意喚起を行い、「昨シーズンはSNS等において、懸命にプレーする選手に対する誹謗中傷、侮辱や脅迫等の心ない行為が相次ぎました。選手の家族や監督、コーチ、球団スタッフ、審判員を含む関係者への誹謗中傷等も発生し、今春のキャンプイン後もその兆候は続いています。これらの誹謗中傷等を受けた人たちは、大きな不安と恐怖、そして深い悲しみを抱え、試合や私生活に支障が生じてしまう例も出ています」と現状を報告。「日本プロフェッショナル野球組織(NPB)、12球団及び選手会は、ファンのみなさまとも手を携え、球界が一丸となって選手と選手の家族を守り、プロ野球をさらに魅力あるものに発展させていきたいと考えており、このように選手、選手の家族、監督、コーチ、球団スタッフ、審判員を含む関係者の尊厳を傷つけ、プロ野球の魅力を損なう悪質な言動を決して看過することはできません。もちろん誹謗中傷等に対しては、発信者情報開示請求等の法的措置を講じ、専門家や警察などの関係機関と連携するなどして、これまで以上に断固とした対応をとってまいります」と、毅然とした対応を行うと発表したばかりだった。