「東京六大学野球、法大１０－０慶大」（８日、神宮球場）

　開幕し、慶大は法大に大敗した。西武、巨人などで活躍した清原和博氏の長男・正吾内野手（３年・慶応）は、「７番・一塁」でリーグ戦で初めてスタメン出場。スタンドでは父も観戦したが、２打数無安打に終わった。

　０－３の二回、２死走者なしで回ってきた第１打席。カウント３－２から今秋ドラフト候補に挙がる法大・尾崎完太投手（４年・滋賀学園）の１５０キロ直球に反応したが力のない一飛に打ち取られた。０－６の五回には先頭で打席に立ったが、空振り三振。七回２死三塁の好機で代打が送られ、退いた。

　昨秋リーグからベンチ入り。早大との２回戦に、代打で出場し、リーグ戦デビューを飾った。この日はリーグ戦初スタメンとなったが「不安はなく迎えることができた」と清原。ただ、自身は無安打、チームも大敗し、「個人としてもチームとしても悔しい結果だった。明日こそは勝ちたい」と話した。

　清原の起用について、堀井哲也監督は「シーズン当初はいろんな選手を試して、オープン戦で結果を残してきたので使いました」と説明。その上で、「今日みたいなスピードボールにはまだ対応力という面で、もっと経験を積んだ方がいいなという気はしましたけど、しっかりとこれを糧にしてほしい」とさらなる成長を期待した。