ロッテ・佐々木朗 山本に投げ勝った 7回無失点11K「絶対に勝ちたい試合だった」

 6回、ゴンザレスを右邪飛に打ち取り雄たけびを上げる佐々木朗(撮影・開出牧)
 お立ち台で「朗希コール」に帽子を取って応える佐々木朗
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 「ロッテ2-0オリックス」(14日、ZOZOマリンスタジアム)

 世界の舞台でともに戦った戦友との勝負に、静かに闘志を燃やしていた。侍対決はロッテ・佐々木朗に軍配が上がった。7回105球で1安打無失点、11奪三振。昨季王者のオリックスをねじ伏せた。

 「WBCを一緒に戦って、普段は優しい先輩。投げ合う機会があって本当にうれしい。絶対に勝ちたい試合だったので気持ちを入れながら投げました」

 初回、先頭・茶野の初球から160キロを計測。あいさつ代わりの剛速球で、3者連続の空振り三振。“奪三振ショー”の始まりに、球場のボルテージは一気に最高潮に達した。

 二回からは、WBCで教わったダルビッシュ直伝のスライダーを解禁。「今日は特に感覚もよかった」と、進化した武器も駆使し、四回まで毎回三振を記録し。五回も三者凡退。ここまで完全投球と圧巻の投球だった。

 淡々と腕を振る右腕に昨季達成した大記録が重なった。4月10日の同戦。同じ本拠地での戦いで完全試合を成し遂げた。偶然にも「BLACK BLACK」のイベントも同じ日に開催。黒いビジターユニホームを着用しての登板だった。運命的に重なり合った条件が、スタンドの期待をより一層膨らませた。

 だが、六回に先頭の西野に四球。若月には中前打と、1死二、三塁のピンチを背負った。それでもゆっくり息を吐き、気を入れ直す。後続の2人は空振り三振と右邪飛。表情を崩さなかった右腕がほえた。

 七回も無失点で今季2勝目。2試合合計13イニングで、わずか2安打で無失点。「日本一のピッチャーだと思っている」と尊敬する先輩に投げ勝った大きな1勝。「1点取られたら勝てなくなると思ったけど、どうにか結果に結び付いてよかった」。さらなる自信をたずさえ、進化の道を進む。

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