落合博満氏 谷繁監督退任劇の舞台裏を明かす「もう少し野球を勉強する時間が必要だった」

 元中日監督の落合博満氏が21日に、自身のYouTubeチャンネルを更新。GM時代、谷繁元信監督の解任劇の舞台裏について激白した。

 落合氏は13年オフ、GMとして球団に復帰したが、同時に谷繁氏が選手兼任で監督に就任。当時は落合氏の推薦とされていたが、「(白井文吾)オーナーの一声ですよ」ときっぱり。「講演で将来的に谷繁監督っていうのも面白いんじゃないのかなって言ったのを2014年の監督っていう風にオーナーが即決しちゃったっていうのが(真相)」と明かした。

 当時、現役の谷繁氏は野村克也氏が持っていたプロ最多出場(3017試合)の更新を視野に入れていたことを落合氏は考慮。兼任案をオーナーに勧めたうえで「2年の契約を4年の契約にしないと、本人はOKしないんだろうなって言ったら『じゃあそれで口説き落としてくれ』」と言われ、本人にオファーしたという。

 一方で、落合氏を支えた経験豊富なコーチ陣を用意。谷繁氏の要望で通したのは波留敏夫氏、佐伯貴弘氏だけだったという。

 落合政権では、谷繁氏が正捕手として中日の黄金時代を支えた。将来的な案として谷繁監督を推した理由について、落合氏は「いろんな経験をしたから監督になった時に生かせるのが第一」としたが、続けて「ところが実際問題、そうではなかったというだけのことであって、時期尚早だったっていうことなんだろうと。もう少し野球を勉強する時間が必要だった」と語った。

 谷繁氏は兼任監督で4位、5位。さらに監督専任となった3年目も低迷し、シーズン途中で解任となった。

 落合氏は電撃的な解任劇の舞台裏についても説明。「オーナーからの呼び出しでね。『今の現状、どう思う?』って。オーナーが『テレビで映っているあのふたりの姿は腹立たしいから、今にでも辞めさせろ』っていうような。そこにポツッと画面に映っているようなことだったんじゃないかな。他のメンバーとは距離を置いている。ふたりだけで野球やっているという風に捉えられたのか。『見るに忍びないから辞めさせろ』と。慌てましたよ。『今ですか?ちょっと待って下さい。今年一年待って代えるなら分かりますが、まずいんじゃないですか』って言ったら、それでも、オーナーは頑として言うことを聞かなかった。鶴の一声」と明かした。

 当時、GMと監督の“コミュニケーション不足”も取り沙汰されたが「オーナーとの約束で、現場にはタッチするなというのがオーナーとの約束だった。だから、話し合いはほとんどなかったと思う。ああしなさい、こうしなさいというのは現場に介入していくようなものだから」とも語った。

 落合氏は後任として、森繁和氏が就任した経緯などについても言及している。

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