ヤクルト・村上 6戦ぶり打点も3三振で両リーグ最多33三振 「また一からやっていきます」 高津監督「人間なのでね」

 6回、村上は空振り三振に倒れる(撮影・佐藤厚)
 3回、村上の一塁ゴロでヤクルトが1点を先制(撮影・佐藤厚)
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 「DeNA5-2ヤクルト」(26日、横浜スタジアム)

 昨年の三冠王が、最大の苦境に立たされている。ここまで全試合で4番出場のヤクルト・村上宗隆内野手(23)が4打数無安打でシーズン3度目の3三振。リーグダントツの今季33三振で、打率も・157。試合後も「また一からやっていきます」と声を絞り出すのが精いっぱいだった。

 それでも首脳陣の厚い信頼は変わらない。大松打撃コーチは「(村上は)誰が見てもそう(苦しんでいる)。彼がやってもらわないと、チームが乗っていかないのは間違いない」とチームの調子を左右する存在であることを強調。その上で「ムネ(村上)がしっかり4番に座って打線を組み立てる。そこは全く揺るがない。じゃないいとチームとして機能しない」と打線を組み替える中でも村上を絶対的4番として据え続ける考えを示した。

 2軍監督時代から村上を見守ってきた高津監督も「人間なのでね、難しい部分はたくさんあると思います。一生懸命頑張っていますよ」と不調の中でも何とかしようともがいている主砲を擁護した。

 復活の兆しを見せる場面はあった。三回には内野ゴロながら6試合ぶりの打点。八回には一瞬本塁打かと思われた大ファウルを放った。チームも21試合目にして初の2桁安打をマークし、あとは村上待ち。「僕が引っ張っていけるように、頑張ります」。23歳ながらチームを背負う大砲は、そう言った。

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