「春季高校野球埼玉大会・３回戦、川口３－１０昌平」（２８日、大宮公園野球場）

　昌平が川口を七回コールドで下し、８強入りした。「５番・三塁」で公式戦初出場となった桜井ユウヤ内野手（１年）が４打数３安打３打点と躍動した。

　「前にも後ろにもいいバッターがいるので、楽に打席に入れた。自由に打てた」

　両校無得点の二回、先頭で左前打を放って先制を演出すると、３－０の三回無死満塁では初球を左中間に運び、２点適時打をマーク。９－３の六回には１死二塁で中越え適時三塁打を放った。

　１７８センチ、８２キロ。栃木県那須塩原市出身で、タイ人の両親を持つ。この日が公式戦初出場となったが、黒坂洋介監督は「身体能力が高い。守備はまだ中学生だけど、バッティングはものが違う」と太鼓判を押す。

　桜井自身も「フルスイングを心がけている。バッティングは得意。頼られるバッターになりたい」。最高の形で高校野球生活が幕を開けた。