「中日２－１巨人」（６日、バンテリンドーム）

　巨人が痛恨の逆転負け。借金４で、最下位中日に１ゲーム差に迫られた。

　またしても“魔の八回”を越えられなかった。１－１から２番手・三上が登板したが、２死二塁から福永に三遊間を破られ、勝ち越しの左前適時打を許した。育成から支配下に昇格したばかりで、３桁の背番号で登板するベテランも踏ん張ることができなかった。

　試合後の原監督は三上を責めず、「そうですね。あの、いいと思いますよ」と投球そのものは評価。一方で、福永の左前打で二走・高松に生還を許した左翼手・梶谷の守備に苦言を呈した。

　前日に続いてダイビングキャッチを見せるなど好守も見せていたが、八回の場面には不満を隠せず。「あそこの場面はチャージだからね。チャージさせても少々後ろにいかれる打球に対しても我々は目をつぶるというねぇ」と、首をひねった。

　続けて、「ですからそこはあえて梶谷は経験値のあるね、素晴らしい選手だからあえて言わせてもらうならば、あそこで回られるような守備位置ではいけないと。若い人たちもたくさん見ているのでね。その部分を言っておかないと。先輩たちがこんなんでいいのかなと思われると、チームにとって良くない。今日あえてそこの部分は言わせてもらったということですね」と反省を促した。かつて、同じように生還を許した左翼手・亀井に激怒するなど、２死二塁では“攻撃的”な守備を求める指揮官にとっては、納得のいかないプレーだった。

　チームはまたも“魔の八回”に沈んだ。昨年も八回はチーム防御率が４・３４でイニング別では最も数字が悪かった。今季も課題を解消できず、これで５試合連続失点。厳しい戦いが続いている。