巨人が同一カード3連敗 最下位中日とゲーム差なしに 3戦連続魔の八回に決勝点献上 同イニング6戦連続失点
「中日2-1巨人」(7日、バンテリンドーム)
巨人が接戦を落とし、同一カード3連敗となった。3タテを食らうのは4月7日からの広島との3連戦以来で、今季2度目。これで最下位・中日とゲーム差なしになった。
前日に続き、両先発が好投して投手戦が展開された。先発・赤星は序盤から直球で押していく投球を見せ、7回7安打1失点。1点を先制してもらった直後の七回2死二塁から木下に左越えの同点適時二塁打を放たれたが、クオリティースタートを記録した。
しかし、またしても“魔の八回”を乗り越えられなかった。
1-1の八回は3番手・直江が登板。しかし、制球が定まらず、先頭から2者連続四球を献上。ここで原監督は小刻みな継投を決断。まずは大島に対して左腕・大江を当てて、空振り三振斬ると、すぐさま菊地にスイッチした。しかし、右腕は細川に四球を与え、1死満塁から石川昂に左犠飛とされ、勝ち越し点を献上した。これで同イニングは6戦連続失点となった。
巨人は5日の同戦も1点リードの八回にドラフト3位・田中千が5失点するなどして、逆転負け。さらに6日も三上が同点の八回に福永に決勝適時打を浴びて、敗戦していた。イニング別の防御率で見ても八回は試合前の時点で防御率6・30。他のイニングと比べても突出して高い数字となっている。
打線は相手先発・高橋宏の球威に苦しめられた。それでも七回1死から大城が右翼への特大4号ソロを放ち、先制に成功。意地を見せたものの、十分な援護はできなかった。
これで中日には4連敗。バンテリンドームでは1勝5敗と“鬼門”と化している。