京都国際が龍谷大平安にサヨナラ勝ちで決勝進出 プロ注目の143キロ左腕・杉原が投打で躍動
「春季高校野球京都大会・準決勝、京都国際2-1龍谷大平安」(13日、わかさスタジアム京都)
京都国際がサヨナラ勝ちで決勝進出を決めた。プロ注目の143キロ左腕・杉原望来投手(3年)が投打で躍動。投げては2番手で登板し、6回2/3を3安打無失点。打ってもサヨナラ打を放ち、チームを勝利に導いた。
「(秋の大会では)コールド勝ちしたのに、僕らは甲子園に行けず、平安さんは行った。試合前に絶対に倒すぞとみんなで話していました」
気迫を前面に出し、臨んだ一戦。両チームプライドを懸けた戦いは延長十回に無死一、二塁から始まるタイブレークに突入した。杉原は力強い投球で無失点。試合の流れを渡さなかった。
その裏、先頭打者で打席へ。「最後は正直、バントのサインでしたけど。平安さんが、ものすごいプレスをかけてきたので。ショートかセカンドゴロを打てばチャンスが拡大できると思っていたんですけど、センターを越えていきました」と、ミートした打球は中堅の頭上を越えるサヨナラ打となった。
卒業後の進路はプロ1本を宣言する左腕。この日は、阪神や広島、ロッテなど複数球団のスカウト陣が視察した。1学年上には同じ左腕のDeNA・森下瑠大投手(18)がおり、背中を追う。まずは、京都の頂点へ。14日の決勝では立命館宇治と対戦。「絶対に勝ちたい」とエースとして、チームをけん引する。