楽天・滝中が球団史上初のノーヒットノーラン逃すも2勝目 快挙達成まであと2アウト 祖父の誕生日祝う
「西武0-5楽天」(14日、ベルーナドーム)
楽天・滝中瞭太投手が史上88人目、球団史上初となるノーヒットノーランを逃した。快挙達成まであと2人に迫った九回1死一塁から、代打・平沼に右前打を許し、無念の降板となった。
100キロに満たないスローカーブと140キロ代前半の直球を軸に、序盤から緩急を使った投球で西武打線を翻弄(ほんろう)し続けた。
四回には四球と自らの暴投で、2死二塁と得点圏に走者を背負ったが、マキノンを二ゴロに抑えて得点は許さない。
圧巻だったのが七回だ。外崎を99キロのカーブ、続く好調の中村はフォークで、最後はマキノンを140キロの直球とクリーンアップを3者連続三振。前の回から5者連続三振になった。終盤になっても球の精度は落ちなかったが、123球目が右翼の芝生に弾むと、楽天応援席からはため息が漏れた。
それでも8回1/3を1安打無失点、9奪三振の好投で2勝目を挙げ、ヒーローインタビューでは「疲れました。こんな機会ないので、ずっと意識はありました。こういうのも僕らしいかなと。今日は母の日ですけど、おじいちゃんが誕生日なので、おじいちゃんおめでとう」と祝福のメッセージを送り、拍手を浴びていた。