楽天・石井監督「やらせてあげたかった」九回1死まで無安打投球の滝中に 自身はヤクルト時代の97年に達成
「西武0-5楽天」(14日、ベルーナドーム)
楽天・石井一久監督は、九回1死まで無安打投球を見せた先発の滝中に「ヒットを打たれるまでは投げさせようと思っていた。欲を言えばやらせてあげたかった」と語った。
持ち前の緩急を駆使し、西武打線を抑え込んだ右腕。指揮官は「速い球と遅い球、中間球をうまく重ねてくれた」と評価。快挙達成とはならなかったが「8回もノーヒットを重ねて試合を作れたことに価値がある」と先発として長いイニングを投げた滝中をねぎらった。
石井監督自身はヤクルト時代の1997年9月2日の横浜戦でノーヒットノーランの経験があり「僕もいっぱい賞金をもらったので、レクチャーしてあげないと分からないじゃないですか」と、これまで球団ではない偉業達成時の事態に思いを巡らせたようだが、惜しくもならず。「志高くやってくれることが彼の成長につながると思う。一番高いところを目指してほしい」とエールを送った。