「西武０－５楽天」（１４日、ベルーナドーム）

　九回１死まで無安打無得点を続けていた楽天・滝中瞭太投手が、１死一塁から代打・平沼翔太内野手に右前打を許して、目前に迫っていた球団初となる史上８８人目の無安打無得点試合を逃した。

　８回１／３を１安打無失点で２勝目を挙げながら、プロ初完投＆初完封を逃した右腕は「こんな機会ないので、やれる時にやりたいと思ったんですけど。僕っぽいなと思います」と悔しさをのぞかせていたが、ヒーローインタビューの最後には「今日は母の日なんですけど、おじいちゃんが誕生日なので、おじいちゃん、おめでとう」と記念の白星を贈れたことを喜んだ。

　試合には敗れたが、西武ファンと思われるツイッターには「平沼、でかした！」「平沼翔太選手を讃えよ」「ノーヒットノーラン阻止ありがとう」という投稿が集まった。

　一方で一部ファンからは滝中の好投をたたえつつも、複雑な思いをつづったコメントもあった。平沼は、一部週刊誌で知人女性に対する性的暴行で被害届が出されたと報道され、球団が１２日に「総合的に判断してコンディション的に抹消」とした山川と入れ替わりで１軍に上がってきた選手。山川は抹消前まで打率・２５４、０本塁打、５打点と本調子でなかったこともあり、「山川がいたらノーノーだったかも」「滝中ナイスピーだけど気持ち複雑」といった書き込みもみられた。